星空観察会

2016.9.11
星空観察会

タコとエイリアンとUFO@国民宿舎小豆島星空案内人

タコの唐揚げ

星空観察会で2番目によく聞かれる質問は、「エイリアン(異星人)はいますか?」「UFOを見たことはありますか?」です。最初にエイリアンについて答えを言うと、「間違いなくいますが、地球に来ているかどうかは別問題」です。現代の天文学者や天体物理学者でエイリアンはいないという人はまずいません。一方で、地球に来ているはずだという人もほとんどいません。

わが銀河系だけで太陽のような恒星が約2千億あるといわれており、宇宙全体では銀河系のような銀河が約2千億あるといわれています。つまり太陽のような恒星がおよそ2千億×2千億あるということです。太陽系外惑星もどんどん見つかっておおぐま座銀河M81います。このうち、ハビタブルゾーンといわれる水が液体でいられる範囲の温度の惑星も最近はかなり見つかってきました。このとんでもなく広い宇宙で地球だけが奇跡の星だと考えるのは非常に不合理です。一方で、太陽に最も近い恒星でも約40兆キロも離れており、光速に近いスピードのロケットがあったとしても何年もかかるほどお互い遠く離れています。

エイリアンはワームホールを通ってきた異星人だという説もあります。ワームホールはまだ見つかっていませんが、アインシュタインが相対性理論で予言している異なった時空をつなぐチューブのようなものです。もし安定したワームホールが存在するとなると、いわゆるワープ航法が現実に可能ということになり、距離はあまりりょうけん座子持ち銀河M51関係なくなります。

ブラックホールも相対性理論で理論的に予言されてはいたものの、実際には存在しないだろうとアインシュタインは考えていました。しかし、現在では銀河系だけで1億くらいあるのではといわれています。ワームホールも絶対にないとは言い切れません。

ところで最近、「タコはエイリアンか?」というニュースがありました。タコのゲノムが完全解析されたというニュースですが、これが非常に奇妙で、遺伝子を決めるたんぱく質の種類が人間よりも多かったり、遺伝子の1割がタコにしかないものだったりと不思議なことが多く、研究者が「これがエイリアンの遺伝子だと言われても驚かない」と言ったことからニュースになったようです。タコは瀬戸内海で多く獲れ、国民宿舎小豆島のメニューでもタコの唐揚げは定番で、おいしいと評判です。エイリアンはもしかしたらおいしいのかもしれません(笑)。

UFOについては、一度だけ不思議なものを見たことがあります。これは、完全な正三角形の位置の発光体が、非常な高速で東から西へと夜空を横切っていったものです。案内人は長年夜空を見上げているのでたいていのものはわかるつもりですが、これは未だに何かわかりません。その方が夢があるのでUFOだったと思うようにしています(笑)。

ちなみに1番多い質問は、「この望遠鏡はいくらするんですか?」というものです。お金の話はあまり夢がないので(笑)、統一見解として金額は勘弁してもらっていますが、望遠鏡が自動的に対象に向かって動くのにびっくりして、すごく高いものだと思う方が多いようです。実際は意外にシンプルなメカニズムでそんなに高いものではないですが。

星空観察会には夢も現実もあります(笑)。まずはロマンを探しに国民宿舎小豆島の星空観察会へぜひお越しください。

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