星空観察会

2020.1.5
星空観察会

2020年の星空展望@国民宿舎小豆島星空案内人

火星最初に宵の明星・金星です。現在、金星が-4等のすばらしい明るさで人目を引いていますが、金星はこれからますます高度を上げ、3月25日には東方最大離角といって太陽から東に最も離れますので、1月末くらいからは星空観察会の中でもご覧いただけます。金星は厚い雲に覆われていますので天体望遠鏡で見ても模様はほとんど見えませんが、肉眼で見た月のようにキレイに見えますので、ぜひ見ていただきたいと思っています。

次に10月6日に準大接近する火星です。火星は2年2か月ごとに地球に接近しますが、軌道が楕円になっているため、大きさが毎回大きく変わります。前回の2018年は大接近でしたが、運悪く火星全球を覆う砂嵐が発生したため、模様がほとんど見えませんでした。今回は見かけの大きさが前回より1割くらい小さいものの、準大接近土星3といえる大きさで、極冠や大シルチスなどの模様を見る大チャンスですのでご期待ください。

次に土星と木星です。惑星は概ね西から東に動きますが、木星は土星より近くにあって倍くらいの速さで動きますので、現在木星が土星にどんどん追いつきつつあり、今年は土星と木星をすぐ隣で見ることができます。見ごろは夏から秋にかけてですが、この季節の小豆島は気候もいいので、人気段トツの環のある惑星・土星と複雑な縞模様が楽しめる木星を、この機会にぜひ見比べてほしいと思います。

最後に今年の流星群です。最も期待できる8月12日のペルセウス座流星群は、ピーク時間が午後10時頃と時間帯も良く、月齢も23と新月前で月明りの影響もないので大いに期待できそうです。また、12月14日のふたご座流星群の極大日も、新月で月明りの影響なく見ることができます。ピーク時間は午前10時頃とややずれていますが、ふたご座流星群は何しろ一年で最も多く流れ星が流れる流星群ですので期待できると思います。ここ小豆島は多分日本で一番晴れやすく、過去10年間の二大流星群の極大日もすべて晴れていますので、ぜひ小豆島にお越しいただき、華麗な天体ショーをお楽しみください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方なら事前の申し込みなしでいつでもどなたでも参加いただけます。特に無風快晴の時は高確率で開催していますので、電話(TEL 0879-75-1115)で開催の可否や開始時間を確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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