星空観察会

2018.7.6
星空観察会

火星大接近!三大惑星を見よう@国民宿舎小豆島星空案内人

火星今年の7月31日は15年ぶりの火星大接近の日ですが、7月中旬から8月いっぱいくらいまでは、同時に土星と木星も見ることができます。新聞報道によると火星・土星・木星の三大惑星が同方向に並んで接近するのは1922年以来で、実に96年ぶりのことだそうです。しかも今年は火星が大接近の年で、土星の環も大きく開いているので、多分数千年ぶりのこれ以上ない惑星観察の大チャンスの年になります。まあシミュレーションしたわけではないので数千年ぶりというのは適当ですが(笑)。

普段の火星は大変小さく、天体望遠鏡で見てもタバコの火くらいにしか見えませんが、大接近となると初心者向けの小さな土星天体望遠鏡でも大シルチスや極冠などの主な模様を見ることができます。7月に入ればマイナス2等以上のすばらしく明るい赤い星としてすごく目立ちますので、「あれは何だ?」ということになって、マスコミなどでも話題になると思います。

前回2003年の大接近の時は、約6万年ぶりの超大接近ということもあってマスコミで盛んに取り上げられ、天体望遠鏡が飛ぶように売れたそうです。当時光学機器の卸をしていた人によると、物がなくて何でもいいからと現物を押さえるのに必死だったとか。超大接近といっても、見かけの大きさは普通の大接近とほとんど変わりませんが、今回も多分スーパームーンならぬスーパー木星マーズといわれて騒がれると思います。というか2年2か月前の中接近の時もスーバーマーズといわれていたので、もしかしたらウルトラマーズとかハイパーマーズと呼ばれるかも(笑)。

7月31日に大接近というと、その日だけ特別に大きく見えるように感じますが、実際には前後20日間くらいは望遠鏡で見てもほとんど違いがわかりません。また、大接近の日は日没と同時に上ってくるので星空観察会の時間帯だと東に低過ぎて、実は大接近を少し過ぎた8月上旬~中旬くらいが見ごろなのも知っておいてください。火星に限らず、月や惑星の観察では300倍以上の高倍率を使うので高度の影響が一番大きく、経験則から言うと20度以上の高さにならなければよくIMG_1224見えません。

さらに今年は、夕方から粘れば宵の明星・金星もマイナス4等のすばらしい明るさで西の空に輝いていますので、この夏は実は四大惑星そろい踏みということになります。といっても金星は分厚い雲のせいで模様がほとんど見えませんし、全部見ようとすると3時間くらいかかってしまいますので、今回は三大惑星そろい踏みということで楽しんでもらおうと思っています。星空観察会を始めてもう8年目になりますが、今年は本当に特別な年なので、ぜひ星空観察会にご参加ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方なら事前の申し込みなしでどなたでも参加いただけます。特に無風快晴の時は高確率で開催していますので、電話(TEL 0879-75-1115)で開催の可否や開始時間を確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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