星空観察会

2017.11.23
星空観察会

対空双眼鏡で見る星空@国民宿舎小豆島星空案内人

BJ100RB-2

ずいぶん久しぶりの更新になりました。星空も様変わりして、土星は西の空に沈み、秋の星空を象徴するペガススの大四辺形も、宵のうちからほとんど天頂近くまで上るようになりました。また、冬の訪れを告げるすばる・プレアデス星団も東の空で目を引いています。

秋の星空は、1等星が南の空にポツンと輝くみなみのうお座のフォーマルハウトしかなく、四季の中でも最も地味な季節ですが、この中にはペルセウス座二重星団やアンドロメダ大銀河、すばる・プレアデス星団という、四季を通してもベスト5に入る大型の星雲・星団のうち3つが隠れています。これら大型の星雲・星団は、普段使っているメインの天体望遠鏡では視野からはみ出してしまい、美しさが台無しになってしまペルセウス座二重星団いますので、今の季節限定で、口径10cmの対空双眼鏡で見てもらっています。

ペルセウス座二重星団は、Wを横倒しにした形のカシオペア座とその下のペルセウス座の間の銀河に埋もれていて、条件のいい時は肉眼でも天の川が特に濃くなっているところのように見えますが、もしかしたら視野の中で一度に見られる星の数ではNo.1ではないかと思えるほど星の数が多く、大変見ごたえのある星団です。

また、アンドロメダ大銀河は、250万光年もの彼方にあり、これも位置がわかっていれば空の条件のいい日にはボンヤリ見えるため、肉眼で見える最も遠いものといわれています。距離が250万光年ということアンドロメダ大銀河M31は、今見えているのは250万年前の姿ですので、日本では伊豆半島が日本列島に衝突し、富士山や箱根が大噴火した頃ということになります(笑)。

すばる・プレアデス星団は、距離約450光年と、宇宙スケールでいえば太陽系に非常に近い星団で、肉眼でも東の空にゴチャゴチャとした星の集まりに見えます。肉眼では6~7個の星が羽子板のような形に見えることから日本では六連星(むつらぼし)や羽子板星とも呼ばれ、ギリシャ神話では乱暴者の狩人オリオンに追いかけられるプレアデス七姉妹として知られています。対空双眼鏡で見るすばる・プレアデス星団は本当に美しく、一度は見ていただきたいと思います。

ただし、これからの季節の国すばる・プレアデス星団M45民宿舎小豆島の屋上は風が強い日が多く、晴れていても開催できない場合があります。特に対空双眼鏡は重さ8kgくらいと軽く、50kg近くあるメイン望遠鏡と違って突風が吹くと飛ばされる恐れがあるので(笑)、風の弱い日限定となります。星空観察会の案内があった時は大チャンスですので、ぜひ思いっきり厚着をして参加しましょう。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。特に無風快晴の時は高確率で開催していますので、電話で確認(TEL 0879-75-1115)の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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