星空観察会

2017.7.7
星空観察会

星空観察会と天気予報@国民宿舎小豆島星空案内人

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天気の悪い日が続いています。今年の梅雨は、雨こそあまり降りませんでしたが、連日連夜本当に曇りっぱなしで、星空観察会も前回いつ開催したか思い出せないほどです(笑)。途中1回だけトライしましたが、開始時間には曇ってしまってあえなく中止となりました。

星空観察会は準備に2時間くらいかかりますので、難しいのは2時間後に晴れているかどうかの見極めです。なぜ2時間もかかるのかというと、天体望遠鏡の設置や設定に加えて、温度順応に時間がかかるためです。鏡筒内と外気に温度差があると反射鏡が歪んだり、望遠鏡の中で乱気流が発生してしまうため、ファンを回して外気を循環させる必要があります。今の時期はそれほどでもありませんが、特に室内外の温度差が大きい冬場には、十分外気に馴染ませないと星がオムスビ型に歪んでしまってまともに見られません。

開催の可否は、Yahoo!!とウェザーニューズのピンポイント予報、iPhoneの天気アプリとYahoo!の無料天気アプリ、GPV気象予報を参考に、実際の空を睨みながら総合的に判断しています。Yahoo!の天気予報では全体的な傾向と湿度が、ウェザーニューズのピンポイント予報では全体的な傾向と風の強さが参考になります。また、iPhoneの天気アプリの予報はとにかく更新回数が多いので、直近の予想に使っています。あとYahoo!の無料天気アプリでは、雨雲接近のお知らせ機能と雨雲レーダーが役に立ちます。

この中でも一番役立つのがGPV気象予報です。聞いたことがないという方も多いと思いますが、これは気象庁の生データをスーパーコンピュータで処理して39時間後までの天気を予報するサイトで、レジャーの計画を立てる際などにも役立つと思いますので、ぜひ一度使ってみてください。普通の天気予報は、星空観察会的には全然ダメな薄曇りでも太陽が見えれば晴れという感じですが、GPV気象予報では、同じ晴れでも薄曇りか本当の晴れかを区別できますので、天文をやっている人間にとっては必須のサイトです。また、他の天気予報では1日1回の更新が多いのに対し、GPV気象予報では1日8回更新されますので、直近の情報が得られることもメリットです。

とはいえ実際の予報は難しく、思いっきりはずれることもしばしばあって、上から見ているのになんで当たらないんだとも思いますが、天気は「風が吹けば桶屋が儲かる」とか、「アマゾンで蝶が羽ばたけばテキサスで竜巻が起こる」とかいわれるとおり複雑系ですので仕方ないのかもしれません。まあ「風が吹けば桶屋が儲かる」はちょっと違うかもしれませんが(笑)。ということで、いったん開催のお知らせをしながら中止となる場合もありますが、どうぞご了承ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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