星空観察会

2017.5.14
星空観察会

球状星団を見よう@国民宿舎小豆島星空案内人

H290429-NGC5139_R_R H290429-M13-2_R_R H290429-M13-トリミング_R球状星団は、円盤の形をした銀河系を球状に包む「銀河ハロー」と呼ばれる領域に分布している、数万~数十万もの星がボール状に集まった星団です。主に百億歳以上の年老いた星の大集団で、わが銀河系では160個ほどが知られています。

球状星団は宇宙で最も星が密集したところでもあり、球状星団の中に入ると、金星のように明るい星が全天に輝いているといわれています。さぞかし壮観で、一度は見てみたいものですが、球状星団の中は星が明るすぎて天の川も見えないらしいので、星空観察会的には太陽が球状星団の中になくて本当に良かったと思います(笑)。

写真は上からケンタウルス座ω(オメガ)星団、ヘルクレス座大球状星団M13とそのクローズアップです。ω星団は全天一大きく明るい球状星団で、望遠鏡がない時代に恒星と思われてω星と名づけられたため、ω星団と呼ばれています。非常に南天低く、小豆島だと南中時でも8度ほどの高さにしか上りません。ω星団を撮影した4月29日は空の透明度があまり良くなかったですが、写真に撮ってみると思ったより写ってくれました。

球状星団は天体望遠鏡で見ても大変楽しい対象で、視野の中に無数の星々が明減し、えもいわれぬ美しさがあります。日本からだといて座にあるM22が一番大きく、条件がいいと中心部まで星に分解して見えますが、M13も四方八方に星の枝が伸びている様子が楽しく、さすが北天一美しい球状星団といわれるだけのことはあります。

M22とM13は夏の星座にあり、さらに夏の星座の中には、この他にもさそり座のM4やへび座のM5、へびつかい座のM12など、見ごたえのある球状星団が数多く隠れていますので、これからが球状星団のシーズンです。球状星団は一度見たら忘れられないほど印象的で、案内人イチオシの星団ですので、国民宿舎小豆島の星空観察会に参加して、ぜひ自分の眼でご確認ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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