星空観察会

2016.12.15
星空観察会

冬の星空の楽しみ@国民宿舎小豆島星空案内人

H280101-M42トリミング_R冬の星空は、冬の大三角を筆頭に数多くの一等星がきらびやかに輝き、一年の中で最も華やかです。寒いですが空が澄んだ日が多く、肉眼では星が一番キレイに見える季節です。一方で、西高東低の典型的な冬型の気圧配置の場合は晴れますが風が強いので、なかなか星空観察会が開けない季節でもあります。ということで、星空観察会の案内があった時は貴重な機会ですので、寒いからと言わず厚着をしてぜひ参加しましょう。せっかく小豆島まで来て星空を見ないで帰ったら絶対に損します(笑)。

それはともかく、冬の星空の見どころというと、まずは何といってもオリオン大星雲(写真)です。オリオン座の三ツ星の下に縦に小三ツ星があり、肉眼でもその真ん中あたりが滲んだように見えますが、これがオリオン大星雲です。H281202-M35_R望遠鏡で見ると鳥が翼を広げたような姿のボーっとしたガスと、その真ん中の有名な四重星トラペジウムが見えます。実はこれは数百ともいわれる星団の星の一部がガスの間から見えているもので、まさに今星が生まれている姿であり、星のゆりかごと呼ばれています。また、ガスの上部には鋭い切れ込みがあります。

冬の天の川は淡くてなかなか見られませんが、オリオン座の北(左)側を流れており、この中にたくさんの見どころがあります。星空観察会では、大型の散開星団であるふたご座のM35(写真)やぎょしゃ座の五角形の中にある三者三様の散開星団M36・ H280101-M1-1_RM37・M38、藤原定家の日記「明月記」にも登場する1054年の超新星残骸であるM1かに星雲(写真)などを見てもらっています。特にM37は粒のそろった砂粒のような星々が大変キレイで、案内人お気に入りの星団です。このほか二重星も、ほぼ等光のふたご座カストルや小さな伴星をもつオリオン座リゲルなど、冬の星空には見ておもしろい宝石のような天体が数多く隠れていますので、ぜひご覧ください。

ところで冬の夜は本当に冷え込みます。案内人はヒマラヤ登山隊用ダウンパーカーの復刻版などで完全武装しますので大丈夫ですが、参加されるお客さんはできるだけ暖かい服装でお願いします。以前、お年寄りが一番寒い時期に浴衣姿で参加して、その恰好では無理ですと止めたにもかかわらずヒョエーとか言いながら見て、生命の危機を感じたこともありました(笑)。とりあえず大丈夫でしたが、参加されるお客さんはくれぐれもご注意ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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