星空観察会

2017.6.27
星空観察会

大宇宙の旅@国民宿舎小豆島星空案内人

大宇宙の旅_R「大宇宙の旅」は、京都大学の物理学教授だった荒木俊馬博士が、戦後すぐに当時の中学生向けに書いた本のタイトルです。荒木博士はアインシュタイン博士から直接指導を受けたこともある天体物理学者で、戦後しばらく田舎に隠遁し、農作業をしながらこの本を執筆しました。荒木博士はまた、京都産業大学の創設者・初代学長としても知られています。

案内人は小学生の頃、図書室にあったこの本に出会ったことで天文に興味を持ち、それが今につながっています。ストーリーをものすごく単純化すると、主人公の宙一という中学生の少年が夢の中で光の女神フォトンと出会い、一緒に宇宙の果てまで旅をするというもので、小学生当時心躍らせ、何度も読み返したものでした。ちなみにフォトンとは、電磁気力を伝える素粒子である光子のことです。

長い間頭の中から消えていましたが、インターネットが普及し始めた20年くらい前にまた読みたくなり、古本屋のリストで見つけて問い合わせたり、復刊ドットコムというサイトにリクエストしたりしていました。するとなんと!恒星社厚生閣という天文ファンならお馴染みの出版社から本当に復刊されましたので、早速購入して改めて読み直し、当時の気持ちに浸ることができました(写真)。

中学生向けといいながらも随所大宇宙の旅全集_Rに計算コーナーがあってこれが難しく、案内人は計算をすべてすっ飛ばして読みましたが(笑)、復刻本にある巻末の解説にも、この本の計算問題はかなり高度でフォローし切れなかった部分もあったとありますので、すっ飛ばして読んでも問題ないと思います(笑)。復刻本の帯には漫画家の松本零士氏によるイラストが、巻末には推薦文がありますが、氏にとってこの本は運命の本であり、銀河鉄道999の主人公星野鉄郎創作の原点だったそうです。

その後、地元図書館の蔵書がデータベース化されたので検索してみると、国土社から発行された少年少女科学名著全集の中の一冊として蔵書されていることがわかりました(写真)。天文学に興味を持ってこれから学んでみたいという方には、中学生から大人まで大変おもしろく読める本だと思いますので、梅雨真っただ中、晴耕雨読にどうでしょうか。

また、ナショナルジオグラフィックチャンネルというアメリカのテレビ局が制作した「スペーストラベラー」という2時間番組は、最新の知見とCGで月から宇宙の果てまでを映像化したもので、現代版「大宇宙の旅」といえるものです。日本でもスカパー!のナショジオチャンネルで現在も時々再放送していますので、視聴可能な方はぜひ一度ご覧ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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