星空観察会

2017.6.17
星空観察会

夏の大三角と夏の天の川@国民宿舎小豆島星空案内人

いて座干潟星雲M8いて座三裂星雲M20いて座球状星団M22いて座白鳥星雲M17土星が見ごろを迎え、夏の大三角が宵のうちから東の空に姿を見せるようになりました。今の時期の午後9時ごろ、北東の空で真っ白に輝く星がこと座のベガ(織姫)で、右下のわし座アルタイル(彦星)と、ベガの下の1等星はくちょう座デネブとで、有名な夏の大三角を形づくっています。

七夕伝説のとおり、天の川はベガとアルタイルの間を横に流れていますので、これからが夏の天の川の本番になります。今の時期の天の川はまだ高度が低いのでちょっと見にくいですが、もう少し高く上ってくるようになると、条件のいい時にはベガとアルタイルの間を横に流れている天の川がアルタイルを過ぎたところでいったん切れて、そこから下へ流れていく様子がはっきり見られるようになります。特に天の川の中心部があるいて座付近はひときわ濃くなっていて、知らない人が見たら雲と見間違えるかもしれません。

いて座にある天の川の中心部には太陽の460万倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールがあります。なぜ目に見えないブラックホールがそこにあるのかがわかるのかというと、周りの星が通常では考えられない速さで動いているからです。わが銀河系などの銀河は、超大質量ブラックホールが中心にあって、これを芯にしてダークマター(暗黒物質)で作る骨格と、それを取り巻くほんの少しの質量の星やガスが合わさってできています。ブラックホールがないとみんなバラバラになってしまうので、ブラックホールは私たちの母なる存在ともいえます(笑)。

夏は星雲・星団の季節でもあります。これは、ほとんどの星雲・星団が天の川の中にあるためで、中心部のあるいて座だけでも、粒のそろった散開星団であるM23、北天最大級の球状星団であるM22、散開星団と散光星雲のコントラストがすばらしい干潟星雲M8、白鳥のような姿をした散光星雲M17など、数々の見ものがあります。また、これこそが天の川の正体ともいえるM24付近の星々もぜひ見ていただきたいものの一つです。望遠鏡でのぞくと、まるで肉眼で見る全天の星を望遠鏡の小さな視野に詰め込んだかのように多くの星が見え、天の川が無数の星々でできていることが実感できます。

このほか、肉眼でも天の川が特に濃く見える「スモールスタークラウド」の中にあるたて座散開星団M11や、さそり座のしっぽ付近にある散開星団M6やM7、へびつかい座にある数々の球状星団など、とにかく夏の天の川は見てほしい星雲・星団が詰まった宝石箱ですので、ぜひ星空観察会に参加して自分の眼でご確認ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

(写真は上からM8、M20、M22、M17)

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