星空観察会

2020.4.24
星空観察会

星空観察会の現状について@国民宿舎小豆島星空案内人

木星土星3ご無沙汰しています。今年の1月1日に最後の星空観察会を開催して以来、長い間星空観察会が開催できていませんが、星空の方はいろいろと動きが出ていますので、今回はこの間に起こったことなどについてお知らせします。

まずは急な減光で、すわ超新星爆発か?と話題になったオリオン座ベテルギウスについてです。あれからさらに減光が進み、オリオン座の右肩にある二等星ベアトリクスに近い明るさにまで減光しましたが、現在はほぼ復光し、どうやら近々の超新星爆発はなさそうです。星空観察会的には超新星爆発が見れなくなりそうで微妙なところですが、均整のとれたオリオン座の形が崩れなかったという意味では良かったと思います。

次に、「星空観察会一時休止」でお知らせしたアトラス彗星です。残念ながら核が少なくとも三つに分裂したらしく、途中から急激に光度を落としてしまい、肉眼彗星になるのは難しそうです。8年前に話題になったアイソン彗星は太陽に接近したときに崩壊して跡形もなくなってしまいましたが、アトラス彗星も同じ道をたどりそうです。

星空観察会は、現状では早期の再開は難しそうですが、梅雨の湿度と温度が新型コロナウィルス対策のカギになるかもしれないとの観測も出ています。米マサチューセッツ工科大の研究チームの報告によりますと、感染の9割は平均気温3~17度の地域で発生しているとのことですので、これからの高温多湿の梅雨と日光の紫外線が強力な抑止力になるかもしれません。

今年の星空観察会のトップシーズンは、木星と土星がすぐそばで一緒に上ってくる7月半ばからですが、ちょうど梅雨明けの季節にもあたります。何とかそれまでには星空観察会が再開できるよう準備万端整えておこうと思っています。再開の際には改めてご案内しますので、どうかよろしくお願いします。

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