星空観察会

2019.12.29
星空観察会

ベテルギウスが超新星爆発!?@国民宿舎小豆島星空案内人

H280101-M42トリミング_Rオリオン座ベテルギウスが急に暗くなって、明日にも超新星爆発するのではないかと話題になっています。ベテルギウスの異変を最初に知ったのは、このブログで2年半前に書いた「ベテルギウスの超新星爆発」のアクセスが急に増えたことからでしたが、そうこうしているうちにヤフーニュースにも取り上げられて、一般にも広まったみたいです。

昨日はよく晴れたので、星空観察会でベテルギウスをじっくり見てみましたが、ベテルギウスの輝きは確かに弱弱しくなっていて、同じ赤っぽい星であるおうし座アルデバランよりも明らかに暗く、オリオンの右肩にある二等星ベアトリクスより少し明るいくらいになっています。全天で21ある一等星の中で以前は9M37トリミング番目に明るい星だったのが、今は28番目ということで、二等星になってしまったようです。

超新星爆発が起こるのは、一つの銀河でだいたい100年に一度といわれていますが、銀河系内では17世紀はじめの「ケプラーの星」以来、長らく起こりませんでした。その後、1987年にお隣の大マゼラン雲で超新星爆発がありましたが、かなり遠かったこともあり、圧倒的に知見が不足していて、兆候や超新星爆発後の影響などはほとんどわかっていません。

一つはっきりしているのは、ベテルギウスが超新星爆発を起こすとベテルギウスが明る過ぎて、そのシーズンは冬の星雲・星団がほとんど見れなくなるということです。昨日のオリオン大星雲は複雑なガスの流れも非常に良く見えて、ぎょしゃ座のM37も砂粒のような星々が大変見応えがありましたが、皆さんにも今のうちに冬の星雲・星団を思いっきり見ていただきたいと思います(笑)。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方なら事前の申し込みなしでいつでもどなたでも参加いただけます。特に無風快晴の時は高確率で開催していますので、電話(TEL 0879-75-1115)で開催の可否や開始時間を確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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