- 2018.3.10
- 星空観察会
2018年春の星空@国民宿舎小豆島星空案内人
猛威をふるったさしもの冬将軍もそろそろ退場の時のようで、寒さも緩み、だんだんと暖かくなってきました。東の空には北斗七星や獅子の大鎌が特徴的な姿を見せ、カペラからシリウスにかけて作るきらびやかな冬のダイヤモンドも宵のうちからやや西に傾いてきました。球春ならぬ星春ももうすぐです(笑)。
春といえばここのところのメインは木星でしたが、今年は木星がてんびん座のあたりまで動いてしまい、ほとんど夏の惑星になってしまいましたので、春は惑星のない季節になってしまいました。春は天の川の見えない唯一の季節ですので、星空観察会的にはいろいろと地味な季節ですが、それだけ夏にお楽しみが集中するということでもあります。楽しみは後にとっておきましょう(笑)。
ということで地味な今年の春の星空ですが、宵のうちはまだまだ冬の賑やかな星雲・星団が楽しめます。これまで寒すぎて落ち着いて見られなかった冬の星雲・星団を思いっきり楽しみましょう。例えば冬の二重星団ともいわれるとも座のM46とM47やおおいぬ座のM41、オリオン大星雲M42などは今の時期が一番キレイに見られます。
また今年は、久々に肉眼で楽しめる彗星が見られそうです。ウィルタネン彗星といいますが、最接近の12月16日前後には予想光度3.5等と、肉眼で余裕で見られそうで、今から楽しみです。彗星といえば普通夕方や明け方の地平線近くにあるため、星空観察会では見にくいものですが、ウィルタネン彗星は地球に非常に接近しますので、星空観察会の中で見ていただけます。最接近前後はすばる・プレアデス星団の近くにいますので、対空双眼鏡で見比べてもらうことも考えています。ご期待ください。
なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。特に無風快晴の時は高確率で開催していますので、電話で確認(TEL 0879-75-1115)の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。