星空観察会

2020.1.19
星空観察会

ホログラフィック原理@国民宿舎小豆島星空案内人

おとめ座銀河M94きりん座銀河NC2403ある奇妙な理論が物理学界で話題になっています。一見三次元に見える宇宙が、実はホログラムのように、はるか彼方にある二次元データの投影であって実在ではないというのです。ホログラムはクレジットカードなどでもおなじみの、ある角度から見ると立体的に見える平面のフィルムですが、この宇宙も同じように、実は極めて複雑な投影像で、幻影に過ぎないというのです。

この理論は宇宙最大の謎である、マクロの理論である重力理論と、ミクロの理論である量子力学の統合の研究から生まれました。ガリレオが「宇宙は数学という言語で書かれている」と言ったとおり、物理学では数式が重要になりまが、この二つの理論は対立する概念で、数式で証明しようとするとどうしても矛盾が生じてしまいます。このため数式を突き詰めていった結果、宇宙に存在するすべての物は二か所に存在しているという考え方のもと、ホログラフィック原理が生まれました。

数学は人間が発明したものか、自然に存在しているものを人間が発見したものかという議論もありますが、例えば原子爆弾も、アインシュタインのあまりにも有名な方程式E=MC2から導かれたものです。また、電波の存在もマクスウェルの電磁気のふるまいを記述した4つの方程式から予測され、後にドイツのヘルツによって発見されたものです。

現在、ホロメーターというレーザー光を使った機器で時空の量子揺らぎを計測しようとする試みや、銀河の周辺と中心部の星が同じ速さで動いているのは暗黒物質があるからではなく、ホログラフィック原理により紐づけがされているからなのではとの仮定のもと、理論と観測の両面から研究され、ホログラフィック原理の検証が進められています。ある日突然、確実な証拠が得られたと発表されて、この世界の見方が根底から変わってしまうかもしれません。この世界が幻影かもしれないなんて、なんだかワクワクしませんか?

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方なら事前の申し込みなしでいつでもどなたでも参加いただけます。特に無風快晴の時は高確率で開催していますので、電話(TEL 0879-75-1115)で開催の可否や開始時間を確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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