星空観察会

2017.5.4
星空観察会

天体写真の楽しみ春の銀河編@国民宿舎小豆島星空案内人

りょうけん座子持ち銀河M51 おおぐま座回転花火銀河M101 うみへび座南天の回転花火銀河M83 りょうけん座くじら銀河NGC4631春は銀河の季節です。これは、おとめ座の方向に天の北極があり、天の川から最も離れているため、天の川のガスやちりなどが少なくてはるか彼方まで見渡すことができるからです。特におとめ座からかみのけ座にかけては無数の銀河が見られ、「宇宙の窓」と呼ばれています。

4月22日はこの季節にしては珍しいほど透明度が良かったので、元旦以来久しぶりに、春を代表する形のおもしろい銀河を撮影してみました。撮影機材や撮影方法は星雲編と同じですのでこちらをご覧いただきたいと思いますが、銀河は淡いため一回の露出時間を7分、枚数を5~7枚としました。写真は上からりょうけん座子持ち銀河M51、おおぐま座回転花火銀河M101、うみへび座南天の回転花火銀河M83、りょうけん座くじら銀河NGC4631ですが、ニックネームの由来は説明するまでもありませんね(笑)。

天体望遠鏡ではどう見えるかといいますと、これは全部非常に淡いです。見えるか見えないかという淡い天体を見る場合、天体そのものをじっと見るのではなく、まず周囲を見て意識だけを真ん中にもっていくそらし目というテクニックを使います。説明しても半信半疑の人も多いですが、原理は簡単で、眼の網膜の中心部は解像度は高いですが感度が低く、周辺は逆になっているのを利用するもので、実際に試してもらうとたいてい納得してもらえます。

子持ち銀河M51を天体望遠鏡で見ますと、比較的はっきりした白点が横に二つ見え、よく見ると左側の白点には非常に淡い光が取り巻いているのがわかります。これが銀河の腕の部分にあたりますが、腕として見るにはかなり想像力が必要かもしれません。回転花火銀河M101は大きいですがもっと淡く、見慣れていないと何も見えない人の方が多いかもしれません。そこをそらし目テクニックで見ますと、芯のあるかなり大きな光班が見えてきます。後は想像力の出番です(笑)。

南天の回転花火銀河M83はM101に比べるとかなり明るく、誰でも見ることはできると思います。写真で見ると真ん中から棒が二本伸びた棒渦巻銀河で、わが銀河系に似ているかもしれません。くじら銀河NGC4631は、最後にあと何か一つ撮って帰ろうと思った時にくじら銀河が頭に浮かび、自動導入で撮影しただけなので望遠鏡では見ていません。データからはなんとか見えるといったところでしょうか。かなり複雑な構造で、確かにくじらかニシンのように見えます(笑)。

これらの銀河は1500万光年~3000万光年(1光年は約10兆キロ)もの彼方にありますが、これでも銀河としては近くて明るい部類です。ちなみに星空観察会の天体望遠鏡では、眼視では5000万光年先くらいまでの銀河が見え、写真では10億光年先くらいまでの銀河を写すことができます。銀河の見え方は言葉では伝えられないほど微妙で、知識と感性があればこれほどおもしろい対象はありませんので、星空観察会に参加して、ぜひ一度自分の眼でご確認ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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