星空観察会

2017.4.17
星空観察会

木星を見る楽しみ@国民宿舎小豆島星空案内人

video0029 20-33-58-3木星が観望の絶好機を迎えています。今の時期、東の空でひときわ明るく輝いているのが木星で、その下にはおとめ座α星スピカが、ほぼ同じ高度で左(北)側にはうしかい座α星アークトゥルスが輝いています。都会でも間違いなく見えると思いますので、ぜひ一度肉眼でもご覧ください。

星空観察会では、双眼装置を使い150~300倍くらいの倍率で両目でご覧いだきますが、シーイングが良ければ複雑な縞模様の様子が、タイミングが良ければ大赤班が見られます。その他、ガリレオ・ガリレイが発見したのでガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星が木星の表面を通過したり、木星の後ろから出てきたり、衛星の影が木星本体に投影されたりするさまなど実に興味深く、見ていて飽きることがありません。

ガリレオ衛星はまた、天文学の発展にも大きな役割を果たしてきました。「それでも地球は回っている」で有名なガリレオは、4つの小さな星が木星の周りを回っているのを望遠鏡で見て、地動説が正しいことを確信したといわれています。また、デンマークの天文学者レーマーは、ガリレオ衛星の中で最も木星に近いイオが木星によって隠される食という現象から、科学的に意味のある光の速度を初めて計算しました。

有名な大赤班は、イタリアの天文学者カッシーニが350年前にスケッチで記録を残していますので、少なくとも350年以上、大きさや色を様々に変えながら今日まで続いています。今シーズンは地球2~3個分といわれた一時よりはかなり小さくなり、地球より一回り大きい程度になりましたが、近年では最も赤色が強くなっています。ちなみに数年前は縞模様の中が白く抜けているように見えましたので、これじゃ大白班じゃないのかというツッコミが入っていました(笑)。大赤班が見える時は星空観察会の中でご案内しますので、ぜひ自分の眼でご確認ください。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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