星空観察会

2017.2.16
星空観察会

星座とギリシャ神話@国民宿舎小豆島星空案内人

アンドロメダ大銀河M31全天に星座は88あります。このうち、オリオン座やさそり座などの「トレミーの48星座」が、ギリシャ神話や伝説に彩られた古くからある星座たちです。トレミーは2世紀ごろに活躍したアレキサンドリアの学者で、日本ではプトレマイオスと呼ばれています。なぜプトレマイオスがトレミーに?と思ったら、どうやら英語ではPtolemyで、Pを発音しないようです。

それはともかく、星座とギリシャ神話には切っても切れない関係があり、特に秋の星座の多くは一つの物語に関わっています。登場人物は、エチオピアのケフェウス王、カシオペア王妃、娘のアンドロメダ姫、勇者ペルセウス、ペルセウスの駆る天馬ペガスス、そしてアンドロメダ姫を襲う化けクジラです。物語をものすごく単純化すると、いけにすばる・プレアデス星団M45えとして化けクジラに食べられそうになっていたアンドロメダ姫を勇者ペルセウスが救い出すという話ですが、実はけっこう人間くさく、必ずしも単純な英雄譚ではありません。嫉妬やだまし討ちの要素もあり、この物語に限らず、ギリシャ神話には今の常識に照らすとそれは犯罪だろ!と突っ込みたくなるところが多々あります(笑)。

よくあるのは、最高神ゼウスが美女をさらって、それをゼウスの妻で女神の最高神であるヘラーが嫉妬し相手の美女を呪うというパターンです。例えばはくちょう座やおうし座はゼウスが美女をさらうために化けた姿で、おおぐま座は相手の美女がヘラーの呪いによって醜い熊になった姿です。ギリシャ神話にはオチもあって、おおぐま座の北斗七星が地平線下に沈まないのは、ヘラーの呪いによって休むことを許されなくなったためということです。また、乱暴者の狩人オリオンはさそりの毒によって殺されたため、さそり座が上っているうちは決して姿を現さなくなったということです。

最後に、こいぬ座にまつわるギリシャ神話を一つご紹介します。鹿狩りの名人アクタイオンが、いつものように猟犬を連れて森に鹿狩りに行った時のことです。偶然、月の女神アルテミスが水浴びする姿を見てしまい、怒ったアルテミスによって鹿の姿に変えられてしまいました。鹿を見た猟犬が襲いかかって仕留め、主人にほめられたくてその場で待ちましたが、当然主人は帰ってきません。結局猟犬は獲物を前に一週間待ち続け、とうとう餓え死にしてしまいました。これを哀れんだゼウスが、天に上げて星座にしたということです。ちなみにこいぬ座ベータ星はゴメイザといい、意味は「涙ぐむ目」です。星座を見上げる時、古代人の見た星空に思いをはせることも、星空観察会の楽しみのひとつです。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

(写真は上からM31アンドロメダ大銀河、M45プレアデス星団)

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