星空観察会

2016.12.26
星空観察会

年末年始の星空の楽しみ@国民宿舎小豆島星空案内人

ウルトラマンのふるさとM78星雲夕方の西空に煌々と輝く宵の明星・金星が日々高度を上げ、いやでも目を引くようになってきました。金星は1月12日に、東方最大離角といって太陽から東に最も離れるため、これからどんどん見やすくなってきます。さらに1月2日には月齢4の細い月と並び、肉眼でも非常に美しい眺めとなります。金星は厚い雲に覆われているため、天体望遠鏡で見ても模様はほとんど見えませんが、英名ビーナスの名前のとおり真っ白に輝き、まるで半月を肉眼で見たような姿が非常にキレイですので、星空観察会のはじめにぜひ見てもらおうと思っています。

年末年始は、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンでつくる冬の大三角がH270922-IC434-2_R東の空に上り、誰でもこれだけは知っているオリオン座がよく見える時期でもあります。オリオン座には有名なオリオン大星雲の他にも、ある意味それ以上に有名なウルトラマンのふるさとM78星雲(写真)があります。M78はガス星雲なので多分宇宙人は住めないと思いますが(笑)、どうやらこれはM87を誤ってM78としてしまったからということのようです。M87ならおとめ座の銀河で、わが銀河系よりも大きく星の数も多いので、ウルトラマンみたいな宇宙人もきっといると思います(笑)。

M78は案内人が中学生の時に、五色台少年自然の家という研修施設の25cm屈折望遠鏡で見た、思い出の天体でもあります。全員での見学後に、H270918モンキー星雲_R案内人が天文に興味があることを知っていた担任の先生に呼び出され、一人だけで見せてもらった時に見たのがこのM78でした。二つの星を囲むように広がる、片側がクッキリ、片側がぼやけたような星雲の姿が今も瞼の裏に焼き付いています。その時の望遠鏡は、さぬき市にある天体望遠鏡博物館に移設されて今も活躍しており、案内人も一度見に行って、中学生の時以来の再会を果たしました。

そしてフィナーレは、1月3日午後11時が予想極大時刻となるしぶんぎ座流星群です。しぶんぎ座とは耳慣れない星座だと思いますが、漢字で四分儀と書くかつて存在した星座で、現在は北の空にあるりゅう座の一部となっています。しぶんぎ座流星群はピークは鋭いですが、三大流星群の一つでもありかなり期待できますので、当日晴れればちょっと長めに時間を取って、お客さんに流れ星を見てもらおうと思っています。当日小豆島に宿泊の方はぜひ参加して、年のはじめに一年の願い事をしましょう(笑)。

なお、国民宿舎小豆島の星空観察会は、興味のある方ならどなたでも参加いただけます。開催時間は直前になりますが国民宿舎小豆島のツイッターやフェイスブックでお知らせしていますので、確認の上、国民宿舎小豆島本館屋上まで直接お越しください。

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